2006年11月17日

金融腐蝕列島 高杉良

高杉良氏の「金融腐食列島」を読みました。
「何を今更」といった感がありますが、ちょっと前に読んだ
同氏の「人事権」がなかなか面白かったので呼んでみることに。

金融腐蝕列島 (上)金融腐蝕列島 (上)
高杉 良

金融腐蝕列島 (下) 呪縛〈下〉―金融腐蝕列島2 呪縛〈上〉―金融腐蝕列島2 再生〈下〉―続・金融腐蝕列島 再生〈上〉―続・金融腐蝕列島

by G-Tools


バブル崩壊後の巨大銀行を舞台としたこの物語。
会長の娘に起こったある出来事をきっかけに、
支店勤務だった竹中が急遽本店しょうがい部へ移動させられます。
この部署、いわゆる総会屋への対応専門部署。
銀行ってそんな専門の部署あるの?
本店勤務とはいえ、決して出世コースでもないそのポストに
激しく落ち込む竹中。しかし、これが激動の数年間の始まりでした。
会長の意思による不正融資に手を貸し、やくざまがいの総会屋と対峙し、
自宅には嫌がらせの街宣車が押し寄せ、家族は心身症気味に・・・、
と踏んだりけったりです。
そんな中、知り合った裏社会のある大物に気に入られ、
何かと助けてもらいます。(やっぱり何事も人脈ですね。)
やがて会長の不正融資発覚を契機に、会長退陣の流れが!
そんな中、竹中はどう立ち回るのか?銀行は再生するのか?

いやぁ、権力者ってこうも汚いものなのですかねぇ。
前回読んだ「人事権」でもそうでしたが、
トップは好き勝手し放題なんですかね。
これで株式会社だっていうのだから・・・。

バブル崩壊後の長かった不景気も終わりを告げ、
今は実感のない好景気時代らしいです。
この間、リストラや給与カットなどで、
多くの人々が苦しい思いをしてきました。
その原因の一端が、こんなバカな年寄りたちの
身勝手な行動のせいなの?
 「不良債権1兆円に比べれば、
  不正融資数億円なんて大したことない

なんてセリフ、普通の感覚なら絶対出てこないですよね。
バブル時代の異常な好景気で、
脳みそが解けちゃったんでしょうか?

いまはサラリーマンですが、その当時は学生だった私としては
何だかあまりにリアリティーが無さ過ぎて
おとぎ話を聞いているようです。
作品が古かったのと、リアルさを感じなかったということで、
ちょっと楽しめない作品でした。
この小説は映画化もされていますが、それも楽しめないかなぁ?

blogランキングへGo!

映画評価一覧表へGo!

ハリウッド・スター 紹介記事一覧へGo!
posted by 鉄蔵 at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説)

2006年11月01日

柳美里 家族の標本

柳美里さんの「家族の標本」を読みました。
様々な家族模様が、それぞれ数ページにまとめられています。
今回柳美里さんの本自体を初めて読んだのですが、
なんとも不幸感漂う雰囲気ですね。
ちょっと読んでいるうちに疲れてしまう本でした。

家族の標本
家族の標本柳 美里

角川書店 1998-04
売り上げランキング : 239057

おすすめ平均 star
star暗い話ばかりだけど・・・
star社会で一番小さな単位?
star嫌いだったのに。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


作者自身が幸福ではない生い立ちのようで、
 「世の中に幸福な家族なんて存在しない!
と信じているかのようです。
本作内でも「私の家族は幸せ!」
と言い張る友人にいじわるな質問を繰り返し、
彼女の家庭にも不幸な面が存在する
ということを暴く章があります。
それを呼んで
 「なんて意地悪なんだろう」
と思うと同時に、一体どんな人生を
これまで歩んできたのだろうと考えてしまいました。

この作品を読むと
 随分自分は恵まれた人生を歩んできたなぁ
と感じます。
父・母はいまでも仲良く一緒に暮らしているし、
兄は父の会社を元気に継いでいる。
妻はいつも家族を思いやってくれるし、
生意気だが可愛い子供が二人も居る。
私は今のところ潰れなさそうな1部上場企業に勤めているし、
家族内に精神的に病んでいる人も居ない。
知っている限り借金に負われている者も居ない。

この間、大学の友人と会社帰りに飲んだとき
 「お前の家族は、ある意味理想的だ!」
と言われました。彼いわく、
 26歳で結婚し、
 同時に新築マンションも購入し、
 30歳前に二人も子供が生まれ(しかも一姫二太郎)、
 ある程度の会社に勤め、
 大きな悩みもない、からだと。
そんな彼に、この秋の娘の幼稚園の運動会の話をしました。
前日飲み過ぎた私は、気分が悪くて
ほとんど競技を見れなかったと話すと
烈火のごとく怒り出しました。
 「娘がかわいそうだ!」
と。それはもう殴られるのでは?と思うほどで・・・。
きっと彼の期待を裏切ってしなったんでしょうね。
まぁ、外見では理想的に映る家族も、
実態はそうではないのですよ。
そんな友人にはこの「家族の標本」を勧めたいですね。

最近の私の悩みは、言うことを聞かない娘を、
この間ひどく叩いてしまったこと。
結構勢いよく、何度も叩いちゃいまして、
びびった娘は泣きながらその場でおしっこ漏らしました。
で、
 これはしつけ・教育なのか?
 折檻なのか?
 そもそも親は子供を叱るときに叩いてよいのか?

と悩んでいます。
こういった親の行動が、子供のこれからの心の成長を
歪めてしまうのでは?と・・・。
子供を持つ方のご意見が伺いたいです。

blogランキングへGo!

映画評価一覧表へGo!

ハリウッド・スター 紹介記事一覧へGo!
posted by 鉄蔵 at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説)

2006年10月25日

R.P.G(宮部みゆき)

宮部みゆきさんの小説「R.P.G」が読み終わりました。
これまでの小説とまた違った構成で
 「う〜ん。宮部みゆきさんの底が見えない・・・。」
と唸るばかりです。
何が違うって、話のほとんどが取調室内の出来事なんです。
あっちいったり、こっちいったりしません。
事件の犯人と目星を付けたある人物を自白させるため、
この取調べは執拗に続きます。
その一部始終が1冊の小説になったといった感じです。

R.P.G.R.P.G.
宮部 みゆき


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


現実世界とインターネット世界、
それぞれに家庭を持つある男が殺されます。
ときを同じくして、全く別の場所である若い女性が殺されます。
一見、何の繋がりもない事件の裏に潜む真相とは?
といった感じで話は始まります。
この話の中心は「家族」です。
現実社会の家族が抱える問題があります。
インターネット社会に家族を作った人たちは、
そういった現実社会から逃げ出すために
インターネットという仮想世界に家族を作りました。
家族が嫌で逃げ出したのに、
それでも新たな家族を求めてしまう。
家族とはいったい何なのでしょうか?

人は誰も一人では生きていけません。
何かとの、誰かとの繋がりがあって初めて自分が存在します。
その誰かとの繋がりの最小単位が家族なのだと思います。
この小説に登場する様々な人物は、
色々な形で家族を求めていました。
ある男は自分の言いなりになり、
自分を引き立てる妻や子供を求め・・・。
ある女は自分の女性としての存在価値を
確かめる為に夫を求め・・・。

現実世界とインターネットという仮想世界の
2つの世界を対比することで、
家族が抱える問題をうまく明らかにした傑作だと思います。
(皆、ネットだと本音を言うんだよね。)

場面が限定される分、ストーリー展開が激しくないので
あまり本を読まない人にも読みやすい作品だと思います。
逆にハラハラ・ドキドキな展開を求める人には
ちょっと物足りない小説かもしれませんね。

blogランキングへGo!

映画評価一覧表へGo!

ハリウッド・スター 紹介記事一覧へGo!
posted by 鉄蔵 at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)

2006年10月18日

宮部みゆき ステップ・ファーザー・ステップ

宮部みゆきさんの小説
 「ステップ・ファーザー・ステップ
が読み終わりました。
泥棒が”ある事件”から双子の父親代わりになり、
3人で身の回りのちょっとした事件を解決していくストーリーです。
1つの事件が1つの短編となっており、
それらが集まって1冊の本になっています。
文体が非常に軽く、通勤電車などで気軽に読むには最適です。
(逆に休日にじっくり読む、といったスタイルには軽すぎですね。)

ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん 講談社青い鳥文庫
ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん     講談社青い鳥文庫宮部 みゆき

おすすめ平均
stars久々に心が和む!さすが宮部さんです
starsほんわか気分で、笑えます
starsほのぼの
starsこれも宮部みゆき?
starsおもしろい

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


しかし、宮部みゆきさんの引き出しは広く、深いですね。
一番最初に読んだ「火車」では、テーマが重いせいかもしれませんが
非常に重厚で、練られたストーリーが印象的でした。
 過去記事:火車 (宮部みゆき)
前回読んだ「パーフェクト・ブルー」では、イヌが主人公という
独特の設定に引き込まれます。
 過去記事:パーフェクト・ブルー 宮部みゆき
そして今回の「ステップ・ファーザー・ステップ」では、
泥棒が双子の義理の父になり、話が展開していきます。
重いテーマの社会派小説から、
軽いタッチのショートストーリーまで、何でも来いです。
現在はまた宮部みゆきさんの「R.P.G」を読んでいる最中。
ちょっと宮部ワールドにはまりつつあります・・・。

ステップ・ファーザー・ステップ」の設定は、
冷静に考えると
 「そんなはず無いだろう!」
と突っ込みたくなるポイント満点です。
例えば泥棒の最中に雷に打たれたのに無事だったとか、
双子の両親はある日別々に別の相手と駆け落ちしていったとか。
悪く言えば
 適当に都合良く設定が組まれたB級映画
的な臭いがぷんぷんします。
しかも発生する事件もあまり大きなもので無く、
またちょっと真相も強引なところが・・・。
ここまで書くと、この作品をけなしているようですが
そんなことはありません。
あとがきでもありましたが、本人は
 「ショート・ショート」
的な話が書きたくてこの作品を書いたらしいんです。
だから「設定が雑」とか言ってはいけないんです。
気軽にちょっとした時間に読めればいいんです。
(必死にフォローしてますね。)

ということで、初めにも書きましたが
 通勤電車で気軽に読める小説を探している人
にはお勧めですよ!
そうでなくて、しっかりとしたストーリーの本をお探しなら、
「火者」を読んでください。
何事もT.P.Oということで。

この記事が面白かった人も、
つまらなかった人も是非クリックを。(blogランキングへ)


===>映画評価一覧表へ移動する。

===>ハリウッド・スター 紹介記事一覧へ移動する。
posted by 鉄蔵 at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)

2006年10月05日

冷静と情熱のあいだ Rosso

冷静と情熱のあいだ Rosso」を読み終わりました。
9月29日の記事では
 「納得行かなかったので、速攻でRossoを読むぞ!
といった内容を書きました。
 過去記事:冷静と情熱のあいだ Blu
で、どうだったかと言うと
 「やっぱりこの本は2冊読まないとだめ!
ってことが分かりました。

冷静と情熱のあいだ―Rosso
江國 香織

冷静と情熱のあいだ―Rosso
冷静と情熱のあいだ―Blu きらきらひかる サヨナライツカ 落下する夕方 つめたいよるに
by G-Tools

男性の視点のBlu、
女性の視点のRosso。
それぞれ一方通行の視点なので、
一方が
 ”彼女(彼)が恋しくてしかたない”
と語っている文章を読むと
 「で、相手はその時どう思っている訳?」
と思うわけですよ、当然。
でも、この小説はあくまで一方通行ですから。
双方向の思いをシンクロさせる為には
どうしても2冊読まないといけない訳です。
(まぁ、商売上手!)

でも、不思議ですよねぇ。
どちらも会わない時間が永かったせいで
相手を美化しているんですよ。
 ”自分はダメ・・・。でも彼女(彼)は違う”
って。
不思議ですよね。
なんで思い出って美化されちゃうんでしょう?
 「あの頃は良かった・・・。」
なんて老後に考えればいいことなんですけどね。
過去を自然と美化したがるのは人間の性なのでしょう。
 「わたしはこんなにも素晴らしい人生を歩んできた」
と自分の過去を肯定する為の・・・。
だって、今現在がパッとしないのに、
おまけに過去までしょぼくれてたらねぇ。

とりとめのない話になってしまいましたが、
この2冊どんな順番で読むのがいいのでしょうかね?
私は Blu → Rosso の順番に読みました。
これはこれでいいと思うんですよ、
Bluで欲求不満になったんで。
(この欲求不満が後にきたら、2冊纏めて破ってたな)
文体もRosso(江國香織さん)の方が好きです。
Blu(辻仁成さん)はちょっとかっこつけすぎかな?と思いました。
皆さんはどうでしょうか?

この記事が面白かった人も、
つまらなかった人も是非クリックを。(blogランキングへ)


===>映画評価一覧表へ移動する。

===>ハリウッド・スター 紹介記事一覧へ移動する。

冷静と情熱のあいだ Rosso 江國香織 辻仁成
posted by 鉄蔵 at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)

2006年10月03日

どろどろの人間関係の醜さ・・・。会社って?

先日、高杉良さんの
 「人事権
を読みました。
とある会社の人事権を握って話さない会長と、
その会長に翻弄される社員のお話です。
入社以来、ほとんど社外で仕事をしている私としては、
会社内の派閥争いや権力闘争などは想像ができません。
(実際、そんなことって日常的に起きているのでしょうか?)
これまで上司にぺこぺこする人っていうのが
どうも信じられなかったのですが、
この本に書かれている会長のような人が実際に居たら
仕方ないですね。ぺこぺこせざるを得ないです。
だって、ちょっと機嫌を損ねただけで
簡単に飛ばされちゃうんですから
(本の中では、次期社長候補まで飛ばします)
・・・。ありえねぇ〜!

人事権!人事権!
高杉 良

講談社 1995-02
売り上げランキング : 466913

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この本を読んだ感想を一言で言うと
 「栄枯盛衰
です。
 ”おごれるものもひさしからず・・・”
のあれですね。
偉い人も、永遠に偉いわけではありません。
辛いことも、永遠に続くわけではありません。
多少辛いことがあっても、あまり悩みこまずに、
もうちょっと長い気持ちで考えるようにしよう、
とちょっと思いました。

この記事が面白かった人も、
つまらなかった人も是非クリックを。(blogランキングへ)


===>映画評価一覧表へ移動する。

===>ハリウッド・スター 紹介記事一覧へ移動する。

高杉良 人事権
posted by 鉄蔵 at 23:08 | Comment(1) | TrackBack(0) | 本(小説)

2006年09月29日

冷静と情熱のあいだ Blu

冷静と情熱のあいだ」を読みました。
辻仁成さんが書いたBle版です。
この作品の中心はとある男女。
昔は恋人同士でしたが、
ある事件をきっかけに分かれてしまいます。
その後のそれぞれの話を
 Blu − 辻仁成さん − 男性の視点
で、
 Rosso − 江國香織さん − 女性の視点
という別な作家が、別な本として書き上げています。
とても挑戦的な作品です。

冷静と情熱のあいだ―Blu
辻 仁成

冷静と情熱のあいだ―Blu
冷静と情熱のあいだ―Rosso サヨナライツカ きらきらひかる 愛をください 嫉妬の香り
by G-Tools

で、読んだ感想はどうかというと・・・。
イマイチ・・・、です・・・。
主人公が昔ばっかり振り返っていて、
目の前の多くの幸せを見逃してしまうんです。
それがじれったいのなんのって。
こんな後ろ向きの人生や考え方しか出来ない人は
ちょっと精神的に病んでいるのでは?
と思うほどです。

で、いつかは前向きに歩み始めるだろうと
読み進めていくうちに、残り数ページ・・・。
大丈夫か?と心配になったころ、
ようやく重い腰が上がった!
と思ってページをめくったら
 「あとがき」
だよ!終わりかよ!
なんだこの中途半端さ加減は!

あまりに納得いかないので、明日
Rossoを買いに行ってきます。
あまりに納得できないので
 「きっとこの話は”2冊で1つ”なんだ。
と無理やり自分に言い聞かせている最中です。

他の方の感想はどうなんでしょう?

唯一良かった点は、新婚旅行で行った
フィレンツェを思い出したことくらいでした・・・。
(BOOK−OFFで100円だったので、まぁ仕方ないか)

この記事が面白かった人も、
つまらなかった人も是非クリックを。(blogランキングへ)


===>映画評価一覧表へ移動する。

===>ハリウッド・スター 紹介記事一覧へ移動する。

冷静と情熱のあいだ 辻仁成 江國香織
posted by 鉄蔵 at 22:15 | Comment(0) | TrackBack(3) | 本(小説)

2006年09月23日

パーフェクト・ブルー 宮部みゆき

宮部みゆきさんの
 「パーフェクト・ブルー
を先日読みました。
宮部みゆきさんは私の中で「火車」の
強烈なイメージがある作家さんです。
その長編第一弾が今回の本とのこと。
期待大で読ませて頂きました。

パーフェクト・ブルー
パーフェクト・ブルー宮部 みゆき

おすすめ平均
starsもっともっと続編が読みたい!
stars本当に17年前の作品か?
stars宮部さんの初めての長編小説!
stars初々しさたっぷり
stars宮部みゆきワールドの原点

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


火車の作風とは全く異なったタッチに驚きです。
なんせ
 イヌ
が主人公で、彼の語りが物語を進めていくのですから。
まぁ火車は事件で怪我を負って一時休職中の刑事、
パーフェクト・ブルーは引退した警察犬。
ちょっと相通じるところもありますが。

全体を通しては
 「オトナ社会の無常さ
が身にしみました。

自分の会社の利益の為に、
純粋無垢な子供を実験台にするモノ。

それをネタに子供をゆすり、
利益を得ようとするモノ。

自分の中の正義を守る為、
被害者である子供に手をかけるモノ。

大人社会の誰もが身勝手で、
その犠牲は全て何も知らない子供に背負わせている。

なんてひどい社会なのだろうと、悲しくなりました。
現実の世界はどうなのでしょうか?
直接的な攻撃は表立ってしないにせよ、
影の世界では子供たちが被害者となっているのでしょうか?

いい大人であり、二人の子を持つ父として
複雑な心境になりました。

この記事が面白かった人も、
つまらなかった人も是非クリックを。(blogランキングへ)


===>映画評価一覧表へ移動する。

===>ハリウッド・スター 紹介記事一覧へ移動する。

宮部みゆき パーフェクト・ブルー
posted by 鉄蔵 at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説)

2006年09月01日

乙一、ZOO読了。一体何人殺したんだ?

先日の記事で読んでいる途中ですと書いた
乙一さんの「ZOO1」、「ZOO2」が読み終わりました。
 (過去の記事:乙一:Zoo
前回の記事を書いた時点では
かなり重めの作品しか読んでいなかったので、
 「私の肌には合わない
といった記事の内容になりました。
ただ、その後読み進めていくうちに随分印象も変わりました。
今は
 「色んな引出しを持った作家さんだなぁ
と思います。

ZOO〈1〉
ZOO〈1〉乙一

集英社 2006-05
売り上げランキング : 6848

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ZOO〈2〉 失はれる物語 GOTH 僕の章 GOTH 夜の章 銃とチョコレート


一番気に入っているのは
 「陽だまりの詞
です。これは「ZOO1」の4話目になります。
時代設定は重苦しいですが、
美しい景色が想像できる世界での、
淡々としたSFもの。
 「人間として、感情を持って生きる
この当たり前のことのありがたさを
しっとりとした文章で伝えてくれます。
まぁ、「SEVEN ROOMS」と同じ作者が
書いたとは思えないですね。

しかし人(もしくは類似のもの)が
死なない話はほとんど無いですね。
乙一さんはこの本で、
一体何人の人を殺したんでしょうか?
あとがき等から乙一さんは
普通の人っぽい印象です。
こういった見た目普通の人が、
いつも頭の中で
 「次はどうやって人を殺そうか?」
と考えているかと思うと、
私はそれが一番怖い気がします。


この記事が面白かった人も、
つまらなかった人も是非クリックを。(blogランキングへ)


===>映画評価一覧表へ移動する。

===>ハリウッド・スター 紹介記事一覧へ移動する。
posted by 鉄蔵 at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)

2006年08月27日

乙一:Zoo

乙一さんの
 Zoo
を読んでいます。
いまZoo1を読み終わり、Zoo2を読み途中です。
全体的な感想は
 「買って、読んで大失敗」
です。
私には陰惨すぎます。
特に二人の子供を持つ父には
 児童虐待の「カザリとヨーコ」

 誘拐&殺人の「SevenRooms」
はちょっと読むのも辛かったですね。


ZOO
ZOO乙一 金田龍 安達正軌

東映 2005-08-05
売り上げランキング : 4123

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
手を握る泥棒の物語 銃とチョコレート スニーカーCDコレクション きみにしか聞こえない CALLING YOU 小生物語 ZOO


この辺りは人の趣味の問題なので、
こういった作風が好きな人も居るんだと思います。
ただ気になったのは
 作品の背景説明が極端に少ないこと
です。
短編なのでそうなのかもしれないですが、
いくらなんでももうちょっと導入部がないと
作品に入っていけないのでは?と思います。
という私自身が作品の展開に
置いてきぼりを食らってしまいました。

こういった作品が好まれる背景は
読者側の読解力の低下があるのではないか

気になりました。
面倒くさい背景は一切排除して話が進む。
文章を読みなれていない人間にとっては
逆に楽なんだろうなぁと。
そういった読者が増えているからこそ、
こういった作品がうけるのではないか?
そんなことを考えました。

ちなみにZoo1は映画にもなったということで
昨日レンタルビデオ屋でパッケージを見ましたが
この作品を映像で見る気は起こりませんでした。
SevenRoomsなんて
どうやって映像化したんだろう・・・?

この記事が面白かった人も、
つまらなかった人も是非クリックを。(blogランキングへ)


===>映画評価一覧表へ移動する。

===>ハリウッド・スター 紹介記事一覧へ移動する。
posted by 鉄蔵 at 02:18 | Comment(2) | TrackBack(1) | 本(小説)
ブログパーツ Go To The TopPage...

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。