2007年06月12日

神様からひと言(萩原浩)

神様からひと言
神様からひと言荻原 浩

おすすめ平均
starsホッとできる本
stars理屈抜きに、この本は、面白過ぎるほど面白い。しばらくは、荻原浩にハマってしまいそうだ
starsユーモア溢れる小説
stars最後、むりやり終わらせてない?
starsつぼにはまった!痛快!壮快!大笑い!

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先月中旬に担当してきたプロジェクトを抜けて以来、
未だに新しいプロジェクトへ配属されていない。
次のプロジェクトが現在トラブルの真っ最中で、
とても新しいメンバーを受け入れる状況に無いため。
と言うわけで、会社に出社はするが、
何もすることが無いという毎日を過ごしている。

何もやることがないというのが
こんなにキツイとは思わなかった。

暇で退屈だし、周囲の目も心なしか冷たく感じる。
リストラで自主退社へ追い込むには
”何も仕事をさせないこと”というのは正しい。

ちょっと気持ちがへこみながらの家路の途中、
立ち寄った本屋で見つけたのが
神様からひと言
という本。本の紹介ポップに
サラリーマンへの応援小説
と書いてあって、なんだか今の自分にピッタリ?
なんて思い読んでみることにした。

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posted by 鉄蔵 at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(3) | 本(小説)

2007年05月31日

人のセックスを笑うな(山崎ナオコーラ)「タイトルの嘘つき!」

人のセックスを笑うな
人のセックスを笑うな山崎 ナオコーラ

おすすめ平均
stars笑うなと言いたくなる想い
stars何よりも。
stars濃いタイトルだが中味は薄味
stars題名すごすぎ
stars切ない読後感に心が揺れる

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夜間のコンピュータシステムの監視なんて暇なんです。
定期的に、例えば15分に1回とかのレベルで状況をチェックして、
特に問題が無ければやることはありません。
(ここで運悪く問題が発生すると急に忙しくなっちゃうんですが。)
ということで、今夜は暇つぶしに本を持参しました。
山崎ナオコーラ著「人のセックスを笑うな」です。

この本は古本屋の105円コーナーで見つけました。
前買った映画雑誌に同名映画の記事が載っていたのを覚えてて、
たまたま同じタイトルの本を見つけたので衝動買いしたのです。
タイトルのインパクトが強いですから、覚えていたんですね。

で、私がこのタイトルから想像した本の内容はこんな感じです。

 主人公は誰かに笑われています、自分のセックスについて。
 きっとセックスが下手糞なんでしょう。
 で、友人たちは彼をセックス上手にしようと
 あれこれレクチャーするんです。
 最終的に、セックス達人となった主人公は
 誰からも笑われなくなりましたとさ。

あれっ?なんだか聞いたことあるようなストーリーだな?
そうか!「40歳の童貞男」だ!
こんな感じに、勝手に想像を膨らませてからに読書開始です。

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タグ:小説 批評
posted by 鉄蔵 at 03:24 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説)

2007年05月28日

陰日向に咲く(劇団ひとり)「あたまいいなぁ、この人」

劇団ひとりの「陰日向に咲く」を読みました。
結構評判も良く、2007年本屋大賞にもノミネートされました。
お笑い芸人の書いた小説なんてどうなのよ?
とたかをくくっていた私ですが、
世間の好評価が気になりつい買ってしまいました。
(でも、いつもの古本屋で500円ナ〜リ。。。)

いやぁ、世間の評価って当てになるもんです。

5つの短編に出てくる主人公は、
ホームレスやオタクや多重債務者などなど、
みんな微妙に世間の端っこに生きる人々。
そんな彼らも、悩み、考え、(それなりに)行動して、
多少なりとも自分の人生を軌道修正しようともがいています。
決して日が当たるような表舞台ではないけれども、
日陰で一生懸命もがき・苦しみ・努力する人々に
劇団ひとりは丁寧にスポットライトを当てています。

(ちょっとしたサプライズも用意しながらね。)

陰日向に咲く
陰日向に咲く劇団ひとり

おすすめ平均
starsすぐにもう1度読み返したくなる★★★★★
starsよく分からない・・・
stars気持ちが楽になりました^O^
stars最初から順番に
stars得した様な読後感

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posted by 鉄蔵 at 22:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)

2007年05月19日

重力ピエロ(伊坂幸太郎)「本当に格好いい4人の家族の物語」

家族の定義はなんだろう?
伊坂幸太郎の「重力ピエロ」を読んで、
そんなことを考えた。

生みの親。
 育ての親。
  異父兄弟。
生まれながらの血の、DNAの繋がりが
実際にどれだけ大切なのだろう?
ほんとうに大切なのは
生まれてからの日々の暮らしの積み重ね
なのではないのだろうか?

この本に登場する兄弟の弟「春」は
母親がレイプされたことで出来た子供だ。
この小説は、その悲しい事実の上で
繰り広げられる家族の物語である。

重力ピエロ
重力ピエロ伊坂 幸太郎

おすすめ平均
starsミステリーというよりは・・・
stars家族の愛とつながりを描くものがたり
stars家族愛に満ちた意外な結末
stars伊坂幸太郎の優しさが滲み出ている一冊。
stars

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posted by 鉄蔵 at 16:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説)

2007年05月07日

となり町戦争(三崎亜紀)「リアル感の無さが、本当のリアル?」

1月位に映画版のチラシで知ったんです
 「となり町戦争
を。そのチラシのあらすじを読んで、
ありえない設定を真面目に文章にしていることに
惹き付けられました。
更に原作は小説すばる新人賞を受賞ということで
 「これは読もう」
と決意しました。
とはいえ、お金が無い私はなかなか新品本に手が出ません。
速く読みたい気持ちをガマンして、
寂しい気持ちで古本屋に出回るのを待ちました。。。
で、このGW中にやっと見つけました、念願の単行本版を。
ちなみに294円ナリ

地域振興を目的とした市の政策としての戦争。
その設定はとても面白いです。
が、なにぶん戦闘シーンが一切ないのでリアリティがゼロです。
これは作者の意図するところで、
読み手と同じ感情を主人公も抱きます。
 「本当に戦争なんか行われているのか?
と。

となり町戦争となり町戦争
三崎 亜記

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タグ:小説 批評 映画
posted by 鉄蔵 at 22:09 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説)

2007年04月22日

変身(東野圭吾)「どこかで読んだことがある話・・・」

がっかりだ。。。
東野圭吾の作品は「白夜行」「手紙」と読んできて
今回の
 「変身
で3作目だが、これではっきりした。
この作家の作品は私には合わない。
変身」は全く作品の世界に引き込まれなかった。
何故だろう?

変身
変身東野 圭吾

おすすめ平均
stars自分の崩壊、他人への変身。
stars「僕」が「俺」に変わる瞬間
starsえっ、あの名作を書いた人の作品・・・?
stars逆ならどうなった??
stars泣けるわけでも良い話でも無いが

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posted by 鉄蔵 at 00:18 | Comment(2) | TrackBack(1) | 本(小説)

2007年04月15日

レベル7(宮部みゆき)「火車と並ぶ宮部作品の傑作」

レベル7までいったら戻れない
 そんなキーワードを残して、女子高生が失踪。
目が冷めたら見知らぬ部屋にいた記憶喪失の男女
 しかもその部屋には拳銃と現金5000万円。
過去の大量殺人事件
 しかも犯人は死んだが、死体は見つかっていない。
怪しい精神病院とその院長。

レベル7(セブン)レベル7(セブン)
宮部 みゆき

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posted by 鉄蔵 at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)

2007年04月01日

うつくしい子ども(石田衣良)「管理は悪?」

管理」は決してされる側のために存在するものではない、
する側の都合のためにのみ存在するものだ。
 親が子供を管理する。
 学校が教師や生徒を管理する。
 社会があらゆるものを管理する。

うつくしい子ども
うつくしい子ども石田 衣良

おすすめ平均
stars少年犯罪小説の先駆け
stars壊れていく心は止められるのか。
starsとても面白かったが深みはない
starsこどもたちの感覚
starsうつくしい子ども

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posted by 鉄蔵 at 18:43 | Comment(0) | TrackBack(2) | 本(小説)

2007年03月28日

夜明けまで1マイル(村上由香)「オヤジになってから読む本じゃないなぁ」

青春小説に恋とバイトとバンドはつきものか?
この本を読んでそんなことを考えた。

=====================
バンドとバイトに明け暮れる大学生の"僕"。
美人講師のマリコ先生と恋愛中だが、
先生は10歳以上も年上、しかも夫がいる。
不安な気持ちはあるけれど、それでも"僕"は走る!
不器用で、ひたむきな青春の恋をみずみずしく描く恋愛小説。
(Yahoo!Japan BOOKS)
=====================

夜明けまで1マイル―Somebody loves you
夜明けまで1マイル―Somebody loves you村山 由佳

集英社 2005-01
売り上げランキング : 18806

おすすめ平均 star
star替えのきく人間
starやっぱり村山由佳はいい
starメロドラマでもここまで書いてくれたら・・・

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青春に恋愛はつきもの。
プラス貧乏学生って設定が基本だからバイトもね。
で、さらにバンドやってるんだ、これが。
バンドメンバーとの「友情」や「衝突」って部分が盛り込めるし、
 「音楽で食って行きたいが、夢で食べていけるのか?」
という「将来への不安や葛藤」も描きやすい。
ストーリーを組み立てやすい設定だ。
ありがちな設定だから
 「どっかでこんな話、読んだ気がするなぁ・・・。」
ってずっと思っちゃう。
この作品も読んだいる間中、そんな感じがした。

定番だからハズレも少なそうだけど、
読み終わった後に印象に残り辛いジャンルかな。。。

今回、村上由香という作家の本を初めて読んだんだけど、
30歳もとっくに過ぎたオッサンが読む作風ではないかな。
この年になって
 ”恋してドキドキ
とか
 ”青春時代の将来や夢への不安
な〜んてねぇ。
読んでてカラダがかゆくなってきちゃう。。。

こういった青春小説は、
読み手も同世代でないと共感できないなぁ。
きっと自分が中学生〜大学生の世代だったら
大好きな作家さんになれたと思う、読みやすいし。

そんな訳で、
今回は作家や作風との相性だけではなくて、
本とそれを読む側の「旬」や「タイミング」っていうものが
大事なんだなぁ
、と感じる一冊だった。
posted by 鉄蔵 at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)

2007年03月20日

ラッシュライフ(伊坂幸太郎)「人生には正解なんて存在しない」

この本を読んだ映画監督が居たら、
 きっと映画を撮りたくなるだろうなぁ。

というのがラッシュライフを読んだ感想。

ラッシュライフ
ラッシュライフ伊坂 幸太郎

おすすめ平均
starsラッシュ≒物事が一時にどっと集中すること
stars確かな力量と
stars文句なしの傑作
stars様々なラッシュライフ
starsおはなし

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多くの登場人物が登場し、それぞれが悩みや問題を抱える。
お互いの人生には一見設定が無いように見える。
しかし、物語が進むうちに互いの人生は絡み合っていく。
群像劇というと、
このジャンルの名監督ロバート・アルトマンや、
アカデミー作品賞を受賞したクラッシュ
などが思い浮かぶ。
そして、今回のラッシュライフ
それら作品にも劣らない優れた作品だ。

たくさんの人物が登場するが、一人一人に
きちんとした背景と個性が与えられているため、
複雑なストーリー展開に埋もれることはない。
さまざまな、一見突拍子が無いと思われるエピソードも、
後半ひとつに繋がっていく・・・。
このストーリーを作り出せる
 伊坂幸太郎
という作家は、紛れも無く天才だ。


カタカナで書けば「ラッシュ」という響きも、
英語ではlash、lush、rash、rushといくつも存在する。
これと同じように「人生」も、人の数だけ存在する
この作品には、そんなメッセージが込められている。

そんな人生の多面性は、いくつものエピソードで描かれる。

 「あなたの好きな日本語を書いてください。」
 と外国人女性に頼まれ、登場人物達はそれぞれの言葉を書く。

 「エッシャーのだまし絵」
 を見て、登場人物はそれぞれ違った印象を持つ。

 「記念日にはタワーに上ってください」
 という宣伝文句に、登場人物はそれぞれの記念日を思う。

「人生には正解なんて存在しない。
 人生にはレールなんて存在しない。
 そして、人生にはやり直せない失敗なんて存在しない。」

そんな前向きな印象を植え付けてくれた作品だ。

1点だけ欠点を言うならば、話が時系列に進んでいないこと。
頭の回転が遅い人間には、時系列に話が進んだ方が
もっとすんなり読めるはずだ。
でも、天才伊坂幸太郎の作品だ。
きっとこの時系列の前後も
わざと意識してのことなんだと思うが・・・。
posted by 鉄蔵 at 23:05 | Comment(2) | TrackBack(1) | 本(小説)
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