2008年06月06日

2006年本屋大賞第2位!『サウスバウンド(奥田英朗)』

サウス・バウンド
サウス・バウンド奥田 英朗

角川書店 2005-06-30
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starどんなジャンルの作品も楽しめる
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starこの展開の奇抜さが作者らしい!

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【本】
 サウスバウンド

【作家】 ※カッコ内は代表作
 奥田英朗空中ブランコ
  ⇒本作に関する著者インタビュー

【ストーリー】
 小学校6年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても変わってるという。父が会社員だったことはない。物心ついた頃からたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、よその家はそうではないことを知った。父は昔、過激派とかいうのだったらしく、今でも騒動ばかり起こして、僕たち家族を困らせるのだが…。―2006年本屋大賞第2位にランキングした大傑作長編小説。

【感想】
2006年の本屋大賞は、世間に『本屋大賞』という名を知らしめた年でした。
そう、ベストセラー⇒テレビドラマ・映画化とある種の社会現象にまでなった
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 (リリー・フランキー著)
が、本屋大賞第1位をとった年だったのです。

そんな強烈な年に堂々本屋大賞第2位を獲得したのが、今回読んだ
『サウスバウンド』
本作は著者である奥田英朗氏が直木賞作「空中ブランコ」に続いて
発表した長編小説です。

■■■GoodPoint■■■
東京でいろいろなことに縛り付けられ、押し込められていた家族。
彼らが南の島でそれら全てから開放され、
本来の姿を取り戻していく様は、読んでいてとても気持ち良いです。

誰かが決めた一般常識やルールを盲目的に守るのではなく、
自分で考えた自分なりの答えに従って自身を持って生きる。

すごく当たり前のようでいて、すごく難しい生き方を
ある一家を通して学ばせてもらいました。

■■■BadPoint■■■
小学生の主人公が、上級生である中学生に執拗にいじめられる
前半のストーリーは心が痛かったです。

 私も小学生の頃に親友と自転車で街を走っていたら、
 逆からやってきた中学生がいきなり親友を殴ってきた事がありました。
 理由は「目が気に入らないから」。。。
 私は怖くて助けるどころか、ひと言も声を出す事が出来ませんでした。
 それ以来、彼は急速に私との距離を置くようになったのです。

そんな心の古傷を掘り起こされ、
危うく上巻だけで読むのをやめてしまうところでした。
そんな超個人的理由によるBadPointです。。。

■■■評価■■■
読後の爽快感はかなりなものです。
さすが本屋大賞第2位作品だけのことはあります。

 物は個人所有するのではなく、共有する。
 人間関係は競争するのではなく、助け合う。

そんな共産主義的なライフスタイルを提案していますが、
決して説教臭くも無いし、古臭くも有りません。

「毎日真夜中まで仕事をし続け、
 常にプレッシャーにつぶされそうになっている
 自分の生き方は 間違っているのか?」


そんなことを考えさせられる一冊でした。

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タグ:小説 感想
posted by 鉄蔵 at 02:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)
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