2008年05月23日

直木賞受賞作『空中ブランコ』(奥田 英朗)

空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)
空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)奥田 英朗

おすすめ平均
stars「伊良部シリーズ」第二弾
stars医学博士の伊良部一郎はもしかしたら「人間博士」かもしれない!?
starsドランクドラゴンの塚地でドラマ化を!
stars一種の癒し本
starsベストセラーに納得

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


【本】
 空中ブランコ

【作家】 ※カッコ内は代表作
 奥田英朗イン・ザ・プール

【ストーリー】
 跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のヤクザ……悩める患者たちをトンデモ精神科医・伊良部一郎が治します。伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!? 直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。

【感想】
"イン・ザ・プール"に続いて奥田英朗作品の2作目
 『空中ブランコ
です。

本作は一風変わった精神科医:伊良部を主人公としたシリーズであり、
"イン・ザ・プール"に続くシリーズ第二作目。
本作はかの有名な「直木賞」受賞作でもあります。

今回も前作同様に様々な患者が迷医(?)伊良部を訪ねてきます。
 ・飛べない空中ブランコ乗り
 ・尖端恐怖症のヤクザ
 ・義父のカツラを剥ぎ取りたい衝動に負けそうなマスオさん
 ・ボールがまともに投げられなくなったプロ野球選手
 ・過去に似たような話を書いた気がして新作が書けない小説家

皆それぞれ、発病前はそれぞれの分野で一流でした。
が、何かがきっかけで突然自分の最も得意とする分野が
全く出来なくなってしまうのです。

原因はなんなのでしょうか?

5つの短編それぞれの原因はありますが、根底はどれも同じ
 "自分が自分自身を追い詰めた"
ことが原因です。

子供の頃からサーカス小屋でみんな家族のように育ってきた
空中ブランコ乗りは、外から来た新メンバーが信用できない。
だから急に飛べなくなる。

少年時代から野球のスター街道を爆進してきたプロ野球選手は、
自分以上に期待されるルーキーが急に現れた事がプレッシャーとなり、
まともにボールが投げられなくなる。

誰かが彼らを攻撃した訳ではないのです、
自分が勝手に追い込み、恐れ、壁を作り、
そして肉体も含めたバランスを壊していったのです。


現代急増している精神病の多くは、
こういった一人相撲の結果なのかもしれません。

それだけ、皆が
 真面目で、
 ブライドが高く、
 心配事を打ち明ける友人もいない。
 "さびしん坊"
なのでしょう。


ちなみにシリーズ三作目は『町長選挙』なのですが、
未だ未入手です。。。残念。

いま人気の映画ブログはどれ?映画ブログランキング
タグ:小説 感想
posted by 鉄蔵 at 01:59 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/97619988
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

【神経科】についてブログでの検索結果から見ると…
Excerpt: 神経科 をサーチエンジンで検索し情報を集めてみると…
Weblog: おまとめブログサーチ
Tracked: 2008-05-24 23:09
ブログパーツ Go To The TopPage...
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。