2008年05月15日

誰か(宮部 みゆき)

誰か (文春文庫 み 17-6)
誰か (文春文庫 み 17-6)宮部 みゆき

おすすめ平均
stars平凡な日常の幸せを噛み締めたい時に
stars日常にひそむ毒
stars地味な感じがするが、それはそれで面白い
stars秘密を厳守する男
stars盛り上がりに欠ける

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【本】
 誰か

【作家】 ※●は代表作
 宮部みゆき火車

【ストーリー】
 平凡なサラリーマンが追うささやかな事件。しかし日常性の中でこそ、物語はどこまでも深まっていく。これぞ宮部みゆきの真骨頂。今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める――。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。

【感想】
ある会社の社長のお抱え運転手が自転車ではねられ、運悪く死亡。
その自転車に乗っていた犯人(?)が逃亡した為、
遺族は犯人探しを始めます。しかし、素人にはなかなか上手くいきません。
そんな折、社長の娘婿に
 「犯人探しに協力してやってくれないか?」
と直々に依頼が来ます。
そんな経緯で、普通のサラリーマン(但し、逆玉成功者)が、
交通事故遺族による犯人探しを協力する事に、といったストーリーです。

この物語の最大のテーマは
「人は己の過ちを隠す事で、幸せに慣れるのか?」
です。

何かミスを犯したときに怒られないため、
それを隠そうとするのは人間の本能なのでしょう。
(うちの子供達も、まず何かしでかしたら隠そうとします。。。)

運転手を死なせた犯人もその本能に従い逃げました。
そんな彼は一体どんな心境なのでしょう?
捕まっていない現状に幸せを感じているのでしょうか?
毎日犯人が自分だとバレないか怯えているのでしょうか?

その答えは意外なところにありました。
亡くなった社長のお抱え運転手も、娘にも言えない程の
とても大きな秘密を抱えて生きてきたのです。
その結果、彼の家族はとても悲しい結果を迎えるのです。

「過去の過ちを隠そうとする人間は、
 自分の周囲まで含めて決して幸せになれない」


これが本書のストーリーの最大のポイントです。

例え人を殺しても、のほほんと生きていける
生まれながらの悪人もいるんだと思います。

でも、普通の感覚を持った人間なら、
大きな過ちを隠しながら、幸せには暮らせないんでしょうね。

この小説を読むんだ結果、当たり前の事ですが、
 「人間、正直が一番だな」
という結論に至りました。

この本は、そんな教訓めいた一冊でした。

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タグ:小説 感想
posted by 鉄蔵 at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)
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