2007年12月20日

アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)伊坂 幸太郎

おすすめ平均
starsトリックありき、のお話・・
stars後味がちょっと悪い
stars因果応報は、本当か?
stars最後までドキドキした
starsカテゴライズに困る本

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【本】
 アヒルと鴨のコインロッカー

【作家】 ※●は代表作
 伊坂幸太郎重力ピエロラッシュライフ

【ストーリー】
 引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!四散した断片が描き出す物語の全体像は?注目の気鋭による清冽なミステリ。

【感想】
伊坂幸太郎。
彼が書く小説は、ちょっとした会話や出来事といったものの積み重ねで構成されるパズルだ。初めは良く分からない世界観に戸惑うけど、いつの間にか引き込まれていく。そして、物語がラストになると、バラバラだったピースがカチッとはまり、パズルが完成したときのような満足感に満たされる。

パズルの重要なピースは、話のそこかしこに出てくるちょっとした会話であったりするから、読み手としてはちょいと気が抜けない。

そして本作の重要なキーワードは
事件は裏口から起きるんだ。
という意味のわからないひと言。

物語の主人公は大学入学のために引っ越したアパートの隣人から「オレと一緒に本屋を強盗しないか?」と誘われる。主人公の役目は本屋の裏口の見張り番で、強盗自体はアパートの隣人がするという。そこで主人公は隣人に疑問をぶつける。
「裏口の見張りなんて要らないじゃないか?強盗中に本屋の店員が裏口から逃げ出したら、強盗としては仕事がしやすいじゃないか?」
と。そして隣人は
「事件は裏口から起きるんだ。
 だから裏口から逃げられないようにしなければいけない」
と答える。

読み手である僕も、本の主人公同様にさっぱり意味が分からない
この時点では。
でも、全てを読み終えると、隣人がこの言葉に込めた
切なく悲しい思い
が理解できる。

作風の軽さから、明るく楽しくポップな感じの展開を想像していた僕は、後半で明かされる過去の出来事の重さに、ちょっと突き落とされた気持ちになる。
なんだよ、そんな重い話を受け止める準備なんかしてねぇよ!
と。。。
してやられた、と思う。
まんまと作者の思惑にはめられたと。

そんな僕はこんなことを思う。
人生、一寸先は闇だ。
そして、人生は理不尽の塊だ。


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おすすめ平均
starsかつて学生だった皆さん、これは泣けます。泣いて、そして感動できる傑作です。
starsミステリーとしても傑作、泣ける青春映画
stars切ないけど和む。
stars原作を裏切りません

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タグ:小説 感想
posted by 鉄蔵 at 02:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説)
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